免許が失効してしまったら?ケース別の再取得の流れと必要な物を解説
病気やケガによる入院、長期出張などさまざまな理由で免許の更新ができずに失効してしまった場合、免許の再取得が必要です。しかし、実際にどのような流れで再取得すればいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか?そこでこの記事では、どのような流れで免許を再取得すればいいのかについて、ケース別にわかりやすく解説していきたいと思います。
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免許が失効してしまったら更新はできる?
免許の更新期間中に更新しなかった場合、運転の資格そのものが失われるため、運転することができません。気づかずに運転してしまうと行政処分の対象となります。失効して間もない場合は試験などが免除されるので、失効に気づいたらできるだけ早く行動に移すことが重要です。
道路交通法違反で失効した場合は?
道路交通法違反により免許停止となった場合は、定められた日数を過ぎれば特別な手続きをすることなく運転を再開できます。免許取り消しの場合は、「欠落期間」という免許を取得できない期間が過ぎた後に違反者講習を受講します。その上で教習所に通うか一発試験に合格しなければなりません。
【ケース別】免許再取得までの流れ
免許を再取得するまでの流れをケース別にご紹介します。
免許の紛失・盗難により更新できなかった場合
もし免許を紛失してしまった場合や盗難に遭ってしまった場合はどうすればいいのでしょうか。免許証は悪用されてしまう可能性がないとは言えないので、気付いた段階ですぐに警察署に行き、紛失届を提出しましょう。仕事などの関係ですぐに免許証が必要であれば、運転免許試験場か警察で再発行の申請をすれば交付してもらえます。ただし、警察に申請した場合交付までに日数がかかるので、急を要する場合は運転免許試験場で手続きすることをおすすめします。ちなみに、汚れや破損の場合も同じように再発行することが可能です。
更新を忘れていた場合
更新忘れのために免許が失効してしまった場合の再取得までの流れは以下の通りです。
【失効後6ヶ月以内】…再発行可能(適性検査は受ける必要あり)
【失効後6ヵ月~1年以内】…適性検査通過後に講習を受講すると仮免許が発行される
【失効して1年以上】…免除の対象外(免許取り直し)
半年~1年以内であれば仮免許試験は免除されますが、本免許を取得するためには教習所に通うか一発試験に合格しなければなりません。
特別な理由で更新できなかった場合
病気やケガで入院していた、長期間海外出張で国内にいなかったなどの特別な事情がある場合には、以下の条件を満たせば再取得可能です。
・更新できなかった状況を脱してから1か月以内
・更新期間が過ぎてから3年以内
ただし、再取得には適性検査と講習の受講の他に理由を証明するための書類などが必要になるので、何が必要か確認し、あらかじめ準備しておきましょう。
再取得するために必要なものをチェック
免許を再取得するには、以下のものを準備する必要があります。揃っていないと再発行が受けられないので、事前にしっかり確認しましょう。
・運転免許証
・申請書(警察署・運転免許試験場に用意されている)
・身分証明書(パスポート、住民基本台帳カードなど顔写真付きのもの)
・印鑑
・申立書(警察署・運転免許試験場に用意されている)
・盗難てん末書・免許証遺失届(警察署で発行される)
・申請書用の顔写真
免許の更新期限を確認しよう
免許の更新期間は、誕生日を挟んで2ヶ月間です。更新の時期が近くなってくると「運転免許証更新連絡書」が届きますが、これは免許証に登録されてある住所に届くので、引っ越しをした場合は書き換えを忘れずに行いましょう。やむを得ない理由で期間中に更新できないことがわかっている場合には、前もって手続きすることができます。一から取得しなければならない状況を避けるためにも、日頃から更新期限を意識しておくことが大切です。
免許が失効してしまったら早めに対処しよう
免許が失効し一から取り直しになると、教習所に通う費用がかかったり、何度も試験を受けなければならなかったりと多くの苦労が待っています。免許が失効してしまったことに気付いたら、一日も早く手続きを行うことが大切です。やむを得ない理由で更新できなかったという場合は特例措置が受けられますが、期限が設けられているので早めに対処しましょう。
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